歯のトラブルが無い方も、実は痛みがないだけで歯周病やむし歯が進行しているかもしれません。

 そろそろ検診に行ってみてはいかがでしょうか?

 ここでは定期検診のメリットなどについてまとめてみました。

定期検診を受けるメリット 1

「悪くなってから治療」は歯の寿命を短くする 1-1

「歯科の定期健診を受けている」という方はまだまだ少数派で、歯に不具合を感じた時に治療に行くという方が多いようです。
しかし、「悪くなってから治療」を繰り返していては、歯の寿命を短くするだけです。歯は一度失ってしまったら、
再び元に戻ることはありません。

定期検診を受けることで歯を長持ちさせお口の健康を維持することは、将来の体の健康面、費用面など良い影響をもたらします。

お口の健康が全身の健康につながる 1-2

 近年の研究で歯の健康は全身の健康と関連することが分かってきています。例えば、むし歯菌や歯周病菌が血管の中に入り込み、血液に乗って心臓や脳の血管を詰まらせる原因になる場合もあります。

定期検診で衛生的なお口の環境を整えることが全身の健康につながります。

生涯の医療費を抑える1-3

 ”定期検診に通うと医療費がかかる”と思う方も多いのですが、治療が必要な箇所を早期に発見できるため、
症状が進行してからの場合より治療も簡単で費用も安くすむ場合が多いのです。

また、お口の健康が体の病気の予防にもつながり、医療費も抑えられます。

脳の活性化につながる1-4

「噛む」という刺激は脳に伝わります。

歯を多く失うと噛む力が弱くなり、老人性認知症を発祥するリスクが
高くなるということが分かっています。

歯をできる限り残すことは将来の生活に多く影響します。

噛む力を維持できる1-5

噛む力は1本失っただけでも、低下してしまいます。

噛む力が弱くなるとスポーツや力仕事をするときなどに、十分な力を発揮することができなくなります。

天然の歯を残すことで噛む力を維持できます。

(強) 天然歯 → インプラント → ブリッジ → 部分入れ歯 → 総入れ歯 (弱)

悪くなってからの治療のデメリット 2

治療が痛くなる 2-1

 むし歯が進行して痛みが強くなっていると麻酔が効かず、痛みに耐えながら治療を受けなければならないことがあります。
歯周病も進行しているほど、治療時に痛みを伴いやすくなります。

歯を失う 2-2

むし歯治療のたびに歯を削り、どんどん歯が小さくなり最後は歯を残せなくなります。

歯周病も重症化すると歯を
支える骨がなくなり、歯を失うリスクが高くなります。結果、治療回数が増えます。

治療回数が増える 2-3

 初期のむし歯や歯周病であれば数回の治療で終わりますが、むし歯が進行し神経にまで達して炎症を起こしたり、
歯周病が進行していると、治療期間も長くなり通院回数も増えます。

治療費がかかる 2-4

 歯が悪くなってから治療の場合、治療も複雑になり、通院回数が増えます。また、むし歯が進行し削る部分が多くなると、
それを補うために大きな詰め物や被せ物が必要になり費用の負担も増えます。

お口や体の状態などにより、定期健診を受ける周期は違います。次のような方は短い周期での健診をお勧めします。

短い周期での健診をお勧めの方 3

重度の歯周病 3-1

重度の歯周病は歯周ポケットが深く、自分でケアしにくいため病状が進行しやすくなります。

むし歯リスクが高い 3-2

歯の質が弱い、唾液が少ないなど、むし歯ができやすい方

歯石が付きやすい 3-3

歯石を放っておくと歯周病が進行してしまうリスクがあるので、こまめに歯石を取ってもらう必要があります。

糖尿病 3-4

糖尿病にかかっていると、体の抵抗力が落ちて歯周病が進行しやすくなります。

タバコを吸う 3-5

タバコを吸っている人は、歯周病になりやすく、治りにくく、再発しやすくなします。また、歯ぐきの腫れや出血など歯周病の症状に気づきにくいため、定期的にチェックを受けないと重症化してしましがちです。

まとめ

 現状のままにしておくと改善することはありません。虫歯が無いから大丈夫ではありません。虫歯が無い方は歯石がついている場合があります。まずは歯医者で適切な治療やお手入れをすることから始めましょう。

ご自身が高齢者になった時、ご自分の歯で食べ物を食べれるようにしたいですね。その為にもお口の中を改善していく事をお勧めします。