がんは「感染」する病気ではありませんが、遺伝子に傷がつくことによって起こる病気です。しかし生活習慣のみならず、細菌やウイルスに感染することが原因で、がんになるリスクを高めることがあります。
感染は、日本人のがんの原因の約20%を占めると推計されます。

歯周病は、がんの発生や進行に影響を与える可能性があるとされています。以下はその関係についてのポイントです。

歯周病によるがんの原因の可能性

がんの原因の細菌

上記表で大腸菌以外は口腔に存在する細菌で、歯周病の原因の1つです。

これらの菌が血液やリンパを通じて全身に影響を及ぼし、がんのリスクを高めることが研究で示唆されています。歯周病の予防や治療が、がんリスクの低減にもつながる可能性があります。

歯周病予防のために、定期的な歯科検診や適切な口腔ケアを心がけることが大切です。

歯周病は口腔内の問題だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼすことが知られています。以下は、歯周病と関連する主な健康リスクです:

  • 心臓病: 歯周病菌が血流に乗り、心臓の血管に炎症を引き起こすことで、動脈硬化や心筋梗塞のリスクを高める可能性があります2。
  • 糖尿病: 歯周病による慢性的な炎症が血糖値のコントロールを難しくし、糖尿病の症状を悪化させることがあります2。
  • 妊娠中のリスク: 歯周病は早産や低体重児出産のリスクを高めることが指摘されています2。
  • 呼吸器疾患: 歯周病菌が気道に入り込むことで、肺炎や慢性閉塞性肺疾患(COPD)を引き起こす可能性があります2。
  • 認知症: 一部の研究では、歯周病が認知症やアルツハイマー病のリスクを高める可能性が示唆されています3。

歯周病の予防と治療は、これらの疾患のリスクを軽減するために重要です。日々の口腔ケアや定期的な歯科検診を心がけることで、全身の健康を守ることができます。

当院では治療後もしくは検診後の3ヶ月検診をお勧めしています。詳しくは医院までお問合せください。